初めてでも簡単、クリエイターに効率よく発注するコツ

初めてクリエイターに依頼するとき、何をどう伝えたらいいのか分からず戸惑うことはありませんか? よく発注しているのにクリエイターに意図が伝わっていないと感じることはありませんか? 今回は押さえておきたい発注のコツをまとめてみました。皆さんの発注前の情報整理のお役に立てば幸いです。

女性悩む

発注内容が伝わらない理由は二つ

ひとつはクリエイターのヒアリング能力、資料読解力の不足です。われわれもどう聞き取るか、資料を読み込むか研究を重ねています。

二つ目は、依頼者の情報整理が十分でないことです。何がしたくて、どんなものを作ってほしくて、そのためには何をクリエイターに提示し、共有したらいいかをまとめ切れていないと、クリエイターに何を伝えていいかが分からなくなります。

多くのクリエイターは、制作前から依頼者と上述のような内容について詳細に話し合い、最終的に何を制作するかを決定します。この工程は、クリエイターたちがディレクションと呼ぶ工程の一部になります。

必須・まずは達成したい目標とそのために行いたいことを明確に

依頼者は何となくモノを作ってほしくてクリエイターのもとを訪れているわけではないと思います。何か実現したいことがあって制作依頼を出すはずです。近年、以下のような目的の依頼が多くみられます。

  • 事業を広く認知してもらいたい
  • ビジネスマンとしての自分を知ってもらいたい
  • イベントの案内をしたい
  • 商品の宣伝をしたい

まずは制作物を用いて最終的にどんな目標を達成したいかを明確にしましょう。これはどんな場合でも必ず行っておきたいパートです。目標がなければクリエイターは、残念ながら何一つ提案できません。

ほぼ必須・目的のためにどんなツールを使いたいのか候補を挙げる

設定した目標を実現するにはどのような手段が最も効果的か、どのツールが手に入れやすいかを考えます。例えばカフェの認知度を上げたい場合、次のようなツールが思いつくのではないでしょうか。

  • チラシ
  • ダイレクトメール
  • テレビコマーシャル
  • ホームページ
  • 口コミ
  • 雑誌の広告

使える手段はたくさんありますが、ここで問題になることがあります。一つはどこのクリエイターがこれらを扱っているかです。チラシを専門に扱うところもあれば、ホームページとチラシの両方を扱うところもあります。事前にどのようなものを制作しているかをWebサイトや電話で調べておくといいでしょう。

もう一つは費用とツールの出来上がる時期です。制作予算が十二分にある、というケースはなかなかないと思います。予算をしっかりと決めて相談すると、クリエイターも予算の範囲内で実現可能な制作内容をスムーズに提案できます。極端に高額な見積りを避けられるので、予算はなるべく具体的に伝えましょう。

納期――制作したものをいつから使いたいのかということについて、これもある程度明確にしておいたほうがよいです。例えば制作物を宣伝に使いたい場合、カフェのオープン前から宣伝して人々に知ってもらいたいのか、それとも少し経って開店時の繁忙が過ぎてから徐々に認知度を上げたいのか、イベントがあるからそれに向けて認知度を上げたいのか――というように、宣伝のタイミングはいろいろあります。そして宣伝の前にはツールは完成していなければなりません。急な依頼だと納期までに完成させることができないことがあります。モノを作るにはそれなりの時間がかかるということを念頭に置いて、早めに依頼しましょう。

「十分な制作期間」がどれくらいかはご相談内容や時期によって異なります。長いものだと三ヶ月以上制作期間が必要なものがあります。 どんなに小さい案件でもイラスト、グラフィックならば最低二週間、Webサイトであれば2ヶ月以上はかかると考えた方がいいでしょう。以下は制作期間の一例になります。

  • 5ページの一般的なWordpressサイト……2ヶ月以上
  • カラーイラスト(カット)……15日以上
  • カラーイラスト(扉絵)……3週間以上
  • 6コマまんが……3週間以上
  • 名刺……1週間以上

制作期間には実際の作業のほか、依頼者とのやり取りの時間、イレギュラーな事態への対応時間も含まれます。あらかじめクリエイターに、どれくらいの内容をどれくらいの期間でできるか聞いておくといいでしょう。得た情報は、依頼者が希望納期が現実的なものかを測る際の参考になります。

クリエイターに希望納期を伝えると、その期間で何をどこまで仕上げることができるか回答をもらえます。制作者は依頼者からより詳しくお話を聞き、実現可能なことと不可能なこと、代替案やより良い制作物にするための提案を行います

出来たらやりたいこと・制作物の完成形を想像しよう

ここまで来たら、実際に作ってもらうものの完成イメージを描きましょう。チラシやホームページをツールとして利用したいと考えている場合は、以下のような内容を取り入れたいと考えることが多いようです。

  • 宣伝文
  • 宣伝写真、画像
  • レイアウト
  • 色彩

これら以外にもいろいろあると思います。それら思い浮かんだものを「提案依頼書」としてまとめましょう。
まとめ方はいろいろありますが、上述の内容とともに参考資料や図を添付したレポート形式がお勧めです。頭の中で思い浮かんだものを形にしてみたらいまいちだった、ということはままあります。レポートにまとめていく中で再考しましょう。きれいに仕上がっていなくても、具体的でなくても提案依頼書は作った方がいいです。制作してほしいものを正確に伝える助けになればいいのです。

提案依頼書 が完成したら見積り依頼時に見せましょう。それをもとにクリエイターが提案していきます。何もないところから提案するよりも、お客様の意志を感じるものがあった方が、より依頼に沿った提案をしやすいのです。

キーボードと文具

特に文字原稿は制作物のボリュームを見る際に使用します。また、最終的に共有させてもらうことが多いので、素案でもいいのであると見積りがしやすいです。制作物のボリュームは制作期間大きく関わってきます。

この段階で気を付けておきたいことは、提案・相談料です。見積りは無料のところが多いですが、提案となると 提案・相談料 がかかる場合があります。見積りに必要な提案は無料で行っているところも多いです。依頼予定のクリエイターが見積り無料か、提案・相談料がかかるかを調べておきましょう。

さあ、見積りをしてもらおう

ここまでまとめられる内容をまとめたら、クリエイターにコンタクトを取りましょう。 先に述べた注意点を考慮し、 実現したいことを叶えてくれそうな制作会社に見積り依頼を出します。数日後には依頼内容の確認、もしくは見積りの連絡が来るはずです。最初に提出した資料では情報が足りず、きちんと見積もれないことが多々あります。そういった場合は、クリエイターが依頼者に連絡し、ヒアリングを行うことが多いです。

見積書

ヒアリングはよい制作物に仕上げてもらうための大事なフェーズ

クリエイターは通常テキスト(メールやチャット)、通話(ビデオチャット、音声通話、電話)、対面(お会いしてのミーティング)でヒアリングを行います。依頼者が持つ制作知識にあわせて丁寧にヒアリングを行うので、分からないところは遠慮なく聞きましょう。うやむやにすると後の後悔の種となります。

ヒアリングの内容は次のような内容を見積りできる程度にお聞きすることが多いです。

  • 依頼内容が実現可能か
  • 依頼の問題点はどこか
  • 簡単な提案(こうすると予算に収まる、より効果的 等)
  • 依頼の実現に必要なもの、これから共有するものはどれくらいあるか

クリエイターがヒアリングで明確にしたい点は次のようなところになります。

  • スケジュールは確保できるか
  • 自分が案件の問題点を改善する術を持っているか
  • 案件のボリュームはどれくらいか
  • 予算は案件のボリュームに対して十分か
  • クライアントと問題なくコミュニケーションがとれそうか(各ステップでの確認や交渉 等)

制作者はよいものを作り、依頼者に納得して受け取ってもらえることを望んでいます。そのための準備ができるか、そのための制作環境を整えられるかを確認したいのです。

見積りに納得出来たら発注しよう

ヒアリングも無事終わると、依頼先から見積書が来ます。内容に納得出来たら発注書を出します。発注の際に発注書を必要とするかどうかは、受注したクリエイターや発注内容によって異なります。依頼先に確認しましょう。発注まで長い道のりでしたが、いよいよ制作が始まります。

色々書いたけれど、実は目標だけ伝えれば何とかなる

手とガラス玉

ここまで発注までの道のりを細かく見てきましたが、実は発注はたった一つのポイントを押さえておけばできます。そのポイントは最初に述べた、自分の成し遂げたいことを明確に伝えるということです。

見積り依頼先のビジネススタンスにも左右されますが、目標が決まっていると、相談を受けたクリエイターはそれにふさわしいツールの有無を案内できます。そしてクリエイター自身が対応可能な場合、ヒアリングしながら依頼内容を実現できそうなもの、手法を提案することができます。依頼者はその提案について意見交換をしながら要望を伝えていきましょう。少々細かいヒアリングが行われることになりますが、そこを通過すると見積りのステップに移ることができます。

このステップは前述のとおり提案・相談になるので、場合によっては提案・相談料がかかることがあります。制作のプロであるクリエイターからの提案は、制作に関するノウハウを知るうえで非常によい資料になります。クリエイティブ業界の知識を得たい方や予算が確保できている方は、有料相談を利用して業界のリテラシーを深めてみるのもよいでしょう。

依頼内容の細かいところまで決まっていないから、と遠慮せずに、思い切って相談してしまうと早期に制作希望が実現することもあります。

「お任せ」発注は避けたい

分からないから全てお任せ、という依頼もしばしばあります。自由に作ってもらえるから楽だと思う方もいると思いますが、後々頭を抱えることになりがちな依頼方法です。なぜならば、納品物を見て「思っていたものと違った」と感じる可能性が高いからです。その原因はレイアウトだったり色味だったり、コンテンツの取り扱い方だったりと多様です。お任せといっても載せたい内容、目的に付随するイメージというものは多少はもっているはずです。そこを少し掘り下げることができると、納得のいく制作物にたどり着く確率が高くなります。

目的を明確に、要望は率直に伝えよう

以上が発注のコツになります。何をするために制作依頼をするのか、制作物は自身やビジネスの問題解決に有効なのかをよく吟味し、制作依頼を出しましょう。 希望に沿った制作をしてもらうには、クリエイターとのやり取りの中で、大事な要望をしっかり伝えることが大切です。

発注の仕方が難しいと感じている方は、この記事を参考に発注計画を立ててみてください。

私たちPlant Hagalazはお客様のご要望を正確に知り、制作における認識の齟齬を最小限にするため、見積り前後のヒアリングに力を入れています。クライアントの皆様の「目標」を達成しうる制作物を作り上げることが大変大切である、という考えに基づき、イラスト、グラフィック、Webサイト制作に取り組んでおります。

解決したいお困りごとはありませんか?

Aoi Himeno

2Dグラフィック・Webクリエイター/イラストレーターの媛野葵です。 Aoi Himeno - Illustrator/2D graphic and Web Creator. SOHOであるPlant Hagalazは生活を豊かにするWebサイト、名刺やショップカード、それに使用するイラストやグラフィック、文章の制作を中心に、全国的に制作を承っております。 Contactからお気軽にお問い合わせください。

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